私の中のボクシング日本人世界チャンピオン パウンドフォーパウンド
こんにちは!
秘書猫みーでございます。
さて、年末年始の格闘技の熱が冷めやらなぬなか、わたくしが密かに、いやめちゃくちゃ楽しみにしているのが、WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)です。
ボクシングファン、いやボクシングを知らない人でも井上尚弥のあの伝説的な”70秒”をご存知かと思います。
これから準決勝でIBF世界バンタム級チャンピオンであるエマニュエル・ロドリゲス。
そして別の山からはWBO世界バンタム級チャンピオンのゾラニ・テテと、WBA世界バンタム級スーパーチャンピオンであるノニト・ドネアの勝者と決勝で戦うという、まさにボクシングの天下一武道会と形容しても良いほどのビッグイベント。
すべて勝てば3団体統一チャンピオンという日本史上初の快挙を成し遂げようとしている今日この頃なんですが。
ここで、恐縮ではありますが、井上尚弥がここまでたどり着くまでには、様々な日本人世界チャンピオンが道を作って参りました。
今回は、わたくしみーが独断と偏見で選ぶ、ボクシング日本人世界チャンピオンベスト5を発表させてください!
みーが選ぶ日本人世界チャンピオン ベスト5
5位:内山高志
元WBA世界スーパーフェザー級スーパーチャンピオン(11回防衛)
愛称:KOD(ノックアウトダイナマイト)
その愛称通り、ものすごい破壊力を持つパンチが武器のオーソドックス型のボクサー。
プロになる前は社会人で全国制覇を果たすなどしており、パンチ以外のディフェンステクニックも高く、名のある挑戦者をマットに沈めました。
また内山は、防衛戦にて挑戦者の顔面、及びろっ骨を折ってしまうなど、全盛期は手が付けられないような破壊力、及びKO率を誇った名チャンピオンでした。
4位:長谷川穂積
元WBC世界バンタム級チャンピオン(10回防衛)
元WBC世界スーパーバンタム級チャンピオン(防衛0回)
元WBC世界フェザー級チャンピオン(防衛0回)
あのボクシング界のカリスマである辰吉丈一郎を2度にわたって退けて、最終的には15度の防衛を誇るウィラポン・ナコンルアンプロモーション2度に渡りマットに沈めた日本が誇るスピードスター。
2度目のタイトルマッチの時にウィラポンに放ったカウンターは、もはや伝説と言っても過言ではありません。
そのカウンター、ディフェンス、スピードに対応できる挑戦者は少なく、バンタム級時代には5年にわたり10度の防衛を重ねました。
そして、長谷川は数少ないチャンピオンのまま引退したボクサー。
ラストのタイトルマッチのコーナーを背にしての打ち合いは、命を燃やそうとする長谷川の熱い想いが詰まった瞬間でした。
3位:西岡利晃
元WBC世界スーパーバンタム級名誉王者(日本人初:防衛7回)
野茂英雄、中田英寿、そして西岡利晃。
日本人が世界に出ていく中でパイオニアとなるべき人間がいますが、ボクシングに関してはこの西岡利晃がアメリカへの道筋を立てたと言っても過言ではありません。
世界戦4度失敗、そしてアキレス腱の断裂。
常人であれば耐えられないほどの試練に真っ向から立ち向かい、世界チャンピオンになった泪無くして語れないボクサーである西岡。
その名が世界に轟いたのが、メキシコで行われたジョニー・ゴンザレスを迎えての防衛戦。
序盤は劣勢だったものの、一瞬で戦局を変えてしまった左ストレート、のちに「モンスターレフト」と継承されるパンチで、ジョニーをリング外に吹っ飛ばしたのがあまりにも有名です。
最後は「弱い相手ではモチベーションが上がらない」という理由で、のちに5階級制覇、そして当時パウンドフォーパウンドと呼び声の高かったノニト・ドネアと、あのボクシングの聖地ラスベガスのMGMグランドホテルで対戦。
西岡は最高の舞台で華々しく散りました。
しかし敗戦後の表情はすべてが報われたかの如く、晴れ晴れとした表情でした。
その刀の如く切れ味鋭い左ストレートはあの那須川天心も参考にしているほど。
まぎれもなくアメリカンドリームを体現したボクサーでしょう。
2位:具志堅用高
元WBA世界ライトフライ級チャンピオン(防衛13回)
愛称:カンムリワシ
幅広いで知られる日本史上最高のボクサー。そのえげつないほどのオフェンス力は誰も手が付けられないほどのパワー、そして破壊力でした。
とくに、「イケる」と感じた際のパンチの集め方、詰め方は凄まじいものでダウンしてる相手に更に追従してパンチを打ち込むなど、今では考えられないほどの戦闘力を誇ってました。
1位:井上尚弥
元WBC世界ライトフライ級チャンピオン
元WBO世界スーパーフライ級チャンピオン
現WBA世界バンタム級チャンピオン
愛称:THE MONSTER(モンスター)
「日本史上最高傑作」とすべての関係者に言わしめる、心技体を全て併せ持つボクサー。アマチュア7冠という実績をひっさげ、様々なプロボクシングの最短記録を樹立。
そして、全てのショットで相手を葬り去るパンチは、現在、アメリカでもっとも権威のあるボクシング紙「リング」が発表するパウンドフォーパウンドランキングにて、5位を記録するなど世界的な評価も高く、今、世界で一番注目されているボクサーと言っても良いでしょう。
そのファイトスタイルは「打たせずに打つ」というもの。
故にディフェンステクニックがありながら、フットワークも使えるという全てのレベルが高次元にあります。
その井上のハイライトと言えば、WBSS1回戦の元WBA世界バンタム級スーパーチャンピオンだったファンカルロス・パヤノ戦。
開始70秒で殆どパンチを放っていなかった井上が、左ジャブから、体をひねらせて体重を十分に乗せた右ストレートを一閃。
まるで漫画のようにスローで倒れるパヤノを見て、全世界が驚愕し、興奮したのは記憶に新しいかもしれません。
そして井上の素顔は非常に礼儀正しく、好青年。
トレーナーで父でもある井上慎吾氏の教えで、経営していた塗装会社でのアルバイト経験の中で「仕事とは」という理念を徹底的に叩き込まれてます。
故に、上下関係、言葉の使い方などの常識も持ち合わせる紳士でもあります。
この群雄割拠とも呼ばれるボクシング界の団体乱立。一体、誰が強いんだというボクシングファンの問いかけに対して、真っ向から向きかう井上尚弥は、必ず私たちボクシングファンに最高級の夢を見させてくれることでしょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。
他にも実績のある日本人世界チャンピオンがおりましたが、わたくしみーが見ていた時代の流れもありますので、その辺はご容赦ください。
それよりなにより、これから迎えるWBSS準決勝の井上尚弥の戦いが待ち遠しくて夜も眠れません。
天下統一を果たし、最終的には4階級制覇して、伝説のチャンピンであるギュレルモ・リゴンドーとの試合なんか組まれた日には、何杯でもごはんおかわりできちゃいそうです。
以上、最後までご拝読頂きましてありがとうございました!