【尿蛋白】基準値と種類について
こんにちは。
秘書猫みーでございます!
12月も中旬に入り、忘年会、クリスマス、大晦日とビックイベントが目白押しの状態なんですが、皆さんくれぐれお身体はご自愛くださいね!
さて、前々回からお送りさせて頂いている検査値に関する説明でございますが、今回は尿蛋白についてお話させて頂ければと思います。
尿蛋白とは
まずは尿蛋白について解説させて頂きます。
尿蛋白とは、本来であれば腎臓で処理されているはずの蛋白が尿に出てしまう状態のこと。
健康診断の尿検査によって指摘された方もいるんではないでしょうか。
健康な人の尿蛋白の量は1日に75~150mg程度と言われてますが、急性腎炎や慢性腎炎などの症状があったりすると、蛋白が腎臓から漏れ出し、尿蛋白が陽性になってしまうんです。
健康な人でも1日150mgまでは認められますが、一過性のものであれば特に問題ありません。
しかし、1日150mg以上が継続的に見られる場合、病気が潜んでいる可能性があります。
尿蛋白の数値
尿蛋白の基準値には各機関ごとに表記方法や若干のばらつきがありますが、一例を挙げると以下のようになっています。
正常値
健康診断(尿検査)においては、尿蛋白の数値は-(マイナス)で陰性とされます。これが正常な値となります。
要注意
+(プラス)は陽性、±(プラスマイナス)は弱陽性となり要注意です。この段階で何かしらの病気が潜んでいる可能性もあります。
病気の疑い大
また、+2は強陽性となり、腎臓や尿路に何らかの障害が起きていることが推定されます。
尿蛋白の種類
ここで3種類ある尿蛋白の種類についてご紹介させて頂きます。
一過性蛋白尿
風邪などによる発熱やスポーツなどの激しい運動後、及び長時間労働などのストレスなどにより引き起こりますが、健康上の問題は特にありません。
間歇性(かんけつせい)蛋白尿
ある一定期間に蛋白尿を繰り返すものですが、ほとんどの場合は問題ありません。しかし持続性蛋白尿に病状が移行する可能性があるため、定期的な観察が必要になります。
持続性蛋白尿
尿検査で常に陽性反応が出てしまう場合は病気の疑いがあります。原因によって腎前性、腎性、腎後性などタイプに分けられます。故に専門医にしっかりと診てもらう必要があります。
尿蛋白から考えられる病気
尿蛋白が検出されることから考えられる病気は多岐にわたります。
多発性骨髄腫、溶血、横紋筋融解症、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、ループス腎炎、アミロイド腎、間質性腎炎、中毒性腎障害、先天性尿細管疾患、尿路結石症、炎症、腫瘍
まとめ
激しい運動の後や、高熱を伴う風邪などでも、一時的に腎機能が低下して尿蛋白が陽性になる場合があります。
尿にはその人の全てが現れるとも言われております。
健康診断で尿蛋白が見られると診断された場合は、より精密な検査を受けて医師の指導を仰ぎ、今までの生活スタイルの見直しをしていくよう心がけましょう!