新薬の臨床試験にも大きく関わっている【プラシーボ効果】
寒うなりました・・。
秘書猫みーでございます。
ところで、今月に入ってから急に寒くなってきたんですけど
皆さんは体調如何でしょうか?
最近のニュースでは、寒くなってきたにも関わらず、奈良県の某学生寮にてO-157による感染者が何人も出たんだとか。
ふつうはもっと夏場に多いウィルスなんですけど、
ちょっとずつ形態を変えてるんでしょうかね?
いずれにしても、管理能力が問われること間違いなしかと思うんですけど、適切な処置をして学生さんが快方に向かう事を祈るばかり。
そんな集団食中毒でもそうだと思うんですけど、
最終的には症状の改善のため、病院で処方箋をもらうことになりますよね。
そんな中、医師から薬をもらって飲んでも
「効果がある人、無い人」
に分かれる傾向があるんですね。
これは前回の記事、ノーシーボ効果でちらっとご紹介させて頂いたんですが、こちらとは違った現象である
プラシーボ効果、略してプラセボ
というものもあるんです。
このプラセボって我々にも大いに関連している効果でして、新薬が世に出る前に必ず効果検証がなされるものなんです。
今回はちょっとだけその件について触れてみましょう!
思い込みによるプラセボ効果とは
ちなみに、プラセボ効果って、全く効果のない薬でも病気が改善してしまう作用のことを指すんです。
薬がもつ強力な効果により病気を治したり、症状を改善したりするんですけど、実は期待以上の効果が表れることがたまにあるんです。
一般的に薬を飲めば
「症状が改善されるはず」
と心の隅で思っている方が大半かとお思うんですけど、この思い込みが症状を改善することがあるんです。
効き目のない薬で症状が改善
例えばなんですけど、 お医者さんから何の効き目のない薬を
「この薬はね、とても効くんですよ」
と告げて、その薬を患者さんが飲むとします。すると不思議なことに、
薬としては効能がないにもかかわらず、確実に病気の症状が改善しちゃうんです。
これが、プラセボ効果という現象。
ちなみに、このプラセボ効果は
・飲む薬の数を多くする
・注射をする
・見せ掛けの手術をする
という具合に規模感を大きくすればするほど、
その分だけプラセボ効果も高くなるという検証結果が出ているんです。
治験にも大きな影響を及ぼします
そして、このプラセボ効果・・
製薬会社が治験として新薬の効果を確かめるためには、このプラセボ効果を考慮する必要があるんです。
つまり、「新薬を投与した人」と「全く効果のない薬を投与した人(プラセボ)」を比較し、新薬を投与した方が明らかに病気を改善することを証明する為なんです。
比較試験を行う場合、被験者を二つのグループに分け、片方には治験薬を、
もう一方には対照薬、あるいはプラセボを渡す方法がとられます。
それぞれのグループごとに効き目、安全性、用法などのデータを集積し、両者を比較することで、治験薬を公正かつ客観的に評価するわけです。
まとめ
そんな訳で、今回は駆け足でお話してきたわけですが。
プラセボがくすりの替わりになるのかといえば、それは違います。プラセボ効果は人によって差が大きく、効果が出るとは限らないので、積極的な治療効果に関しては残念ながら期待が出来ないんです。
それに対してくすりは、できるだけ多くの患者に安定して高い効果を発揮するようにつくられてるんですよ。
いずれにしても、薬が世に出る前には様々な段階を経て、
みなさんのお手元に届くという途方もない流れがあるんです。
ちょっとだけでも、今回の記事を読まれて、治験に参加する方はご参考にて下さればうれしいですね!