副作用はマイナスの思い込みでも現れる【ノーシーボ効果】
寒うなりました・・。
秘書猫みーでございます。
先週は都議会選挙もあって、駅前では多数の立候補者の方が熱くご自身の政策をアピールされてました。
皆さん寒さもあってベンチコートを着ながら演説されてましたけど、ここにきてグッと気温が下がってます。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
ということばもあるくらいなんで、寒いと思わず、「今日は涼しいな」くらいの思い込みがこの時期は大事かもしれません。
いやいや、それでもしっかりと防寒対策はしてくださいよ!
そんな「思い込み」に関してなんですけど、実は私たちが携わっている業界の薬にも大きな影響を及ぼしてるんです。
それは「副作用」のこと。
「えっ、考え方で副作用がでちゃうの?」
って方もいらっしゃると思うんですけど、大いにその時の精神状態が影響をしていると言っても過言ではないんです。
今回はそのことについてチェックです!
副作用はどの薬にもある
ちなみに、世間では「副作用が怖い」という方が多くいらっしゃるんですけど、
そもそも副作用のない薬なんて無いんです。
考えても見てほしいんですけど、副作用が無ければ、薬としての効果も期待できないはずなんですよね。
古い言葉でも「毒をもって毒を制す」こんなことばもあるくらいですから。
ちなみに、この副作用ですが
「医師・薬剤師の患者に対する接し方」
「患者の薬に対する思い込み」
によって副作用の発生頻度が異なってくるといったデータが出ているんです。
副作用の実験
ではどのような実験だったかを詳しく説明します。副作用の実験で下記のような試みがあったんです。
同じ症状にかかった患者に、医師が薬を渡しました。
佐藤(仮)さんには
「この薬を使えば治りますよ」と伝え、
鈴木(仮)さんには
「鈴木さんの症状は重いので、強い薬を出しました。強い副作用が出る可能性があるので注意してください」
と伝えました。
当然ながら、このお二人に渡した薬はまったく同じもの。万が一、副作用が出たとしても気にならない程度のものだったんです。
しかし、薬を服用してから数日後・・・。
佐藤さんは、完治したのに対し、鈴木さんは、症状が悪化してしまったんです。これは鈴木さんが、薬の強い副作用を考えすぎたばかりに悪化させてしまったようです。
「いやいや、そんなこと・・・」
と思うか方も多いかもしれません。
しかし、実際にこのような効果は存在するんです。
人の思い込みの力は怖いですね・・・。
ノーシーボ効果の豆知識
今回の思い込みで副作用が出ることを、専門用語で
「ノーシーボ効果」
と言われているんです。
ノーシーボ効果は、本来は副作用などがほとんど発生しない薬を服用した場合でも、思い込みにより副作用が発生してしまうこともあるんです。
そのため、薬に対して不安を抱えている人では、ノーシーボ効果が悪い意味で出てしまうことも・・・。
主なノーシーボ効果には、薬の効果がまったく出ていないように感じてしまうため、通常よりも多くの薬を服用してしまうというケースもあったりするんですよ。
要は「この薬は効いてないかも」と思い込んでしまう訳です。
このような薬の利用が目立つ場合、本来は起きないはずの副作用が起きてしまいますし、なによりも本人が誤った行動を取っていない・・・と思い込んでしまうため、注意することも難しいことが特徴だったりします。
まとめ
如何でしょうか。
当然ながら、薬を提供する際はしっかりと説明する義務があるんですけど、
もし説明しなかったら副作用の発生頻度はもっと減少するかもしれません。
最終的には、薬に対して患者がどのような考え方をするかによるのかもしれませんね。
結論から言うと、薬の副作用ばかり気にしているようでは、ずっと副作用に悩まされるかもしれません。
あまり気にしない人であれば、もっと気楽に人生を楽しむこと
ができるのかもしれませんね!