今後の流行が懸念される新たなコロナウイルス変異株
こんにちは、
秘書猫みーでございます!!
朝晩の冷え込み方も冬本番という感じではございますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
さて、新型コロナウイルスの情勢ですが、瞬く間に世界に広がり、各地で独自の変異を繰り返した結果、世界中から様々な変異株が報告がなされるようになりました。
WHO(世界保健機関)によると世界規模で新型コロナウイルスの変異株の種類が増加し感染地域も変化しているとの事。
そこで 今回は、病原性、感染性、ワクチンおよび治療法の効果等の観点から、コロナウィルスの変異株の危険性についてをおさらいしておきましょう。
懸念される変異株(VOC)
まずは懸念される変異株について確認していきましょう。
皆様も様々なニュースで耳にしたことがあるかと思いますが、VOCとは主に感染性や重篤度が増す、ワクチン効果を弱めるなど性質が変化した可能性のある変異株を指します。
現在は、
- アルファ株
- ベータ株
- ガンマ株
- デルタ株
が指定されてきます。
こちらの変異株の特徴などをひとつずつチェックしていきましょう。
系統 | 最初の検出 | 主な変異 | 感染性(従来株比) | 重篤度(従来株比) | 再感染やワクチン効果(従来株比) |
アルファ株 | 2020年9月英国 | N501Y | 1.32倍と推定※(5~7割程度高い可能性) | 1.4倍(40-64歳1.66倍)と推定※(入院・死亡リスクが高い可能性) | 効果に影響がある・証拠なし |
ベータ株 | 2020年5月南アフリカ | N501Y E484K | 5割程度高い可能性 | 入院時死亡リスクが高い可能性 | 効果を弱める可能性 |
ガンマ株 | 2020年11月ブラジル | N501Y E484K | 1.4-2.2倍高い可能性 | 入院リスクが高い可能性 | 効果を弱める可能性 従来株感染者の再感染 事例の報告あり |
デルタ株 | 2020年10月インド | L452R | 高い可能性 | 入院リスクが高い可能性 | ワクチンと抗体医薬の効果を弱める可能性 |
新たに変異株「オミクロン」が追加
更に、前述した4つの懸念される変異株に、南アフリカで猛威を奮う変異株「オミクロン」が追加されました。
このオミクロン株は基準株と比較し、スパイクタンパク質に30か所のアミノ酸置換を有しており、3か所の小欠損と1か所の挿入部位を持つ特徴があるとの事。
オミクロン株については、ウイルスの性状に関する実験的な評価はまだなく、また、疫学的な評価を行うに十分な情報が得られていない状況です。
しかしながら、オミクロン株の有する変異は、これまでに検出された株の中で最も多様性があり、感染・伝播性の増加、既存のワクチン効果の著しい低下、及び再感染リスクの増加が強く懸念される変異株と言われています。
各国で広がり続ける変異株「AY.4.2」
アフリカ大陸と同様、欧州でも新たな変異株が流行の兆しを見せています。
その名は「AY.4.2」
「AY.4.2」と特定される新たな変異株は、「Y145H」と「A222V」として知られる2つの変異を併せ持つデルタ株の亜系統「AY.4」から派生したものとみられています。
以下、ロシアとイギリス国内など欧州で流行しつつある「AY.4」の状況も併せてチェックしておきましょう。
ロシア
デルタ株よりも感染力が強いとみられる新型コロナウイルス変異株の感染がロシアで複数確認されたと発表されました。この新たな変異株「AY.4.2」の感染力がデルタ株を10%程度上回っている可能性があり、最終的にデルタ株に取って代わる可能性も示唆されています。
イギリス
イギリスではこのところ、新型コロナウイルスのデルタ株がさらに変異した「デルタプラス」の感染が急拡大。従来のデルタ株よりも感染力が10%程度強い可能性があると考えられています。
日本では「アルファ株」と「デルタ株」の混合変異株が出現
最後に日本国内の変異株の状況について。
日本の国立感染症研究所は、英国由来の「アルファ株」とインド由来の「デルタ株」が混ざったとみられる新型コロナウイルスの新しい変異株が国内で6人から見つかったと発表しました。
その発表によると、感染力などに関わる遺伝子についてはデルタ株の性質を引き継いでいるとみられ、「デルタ株より感染力などが強くなる可能性はないと考えられる」との事。
比較的、感染者が押さえられている日本ではありますが、まだまだ油断出来ない状況ではないでしょうか。
まとめ
如何でしたでしょうか。
現在、日本では新規感染者数が減少傾向にあります。
しかしながら 世界的な視野で見てみると、新たに脅威性の高い懸念されるべき変異株が流行の兆しを見せています。
日本政府の入国規制など我が国の指針も非常に大事になって参りますが、私たちが日常で出来る基本的な感染症対策は必須。
引き続き徹底して参りましょう。