【新型コロナ】重症・中等症・軽症の違いについて
こんにちは、
秘書猫みーでございます!!
緊急事態宣言が9月30日をもって全面解除する意向を、日本政府が発表しました。
直近ではコロナの新規感染者が減少傾向にある為、気が緩みがちになる可能性が示唆されており、まだまだ予断は許さない状況かと思います。
しかしながら 新型コロナウイルスの第5波では、医療体制が危機的状況となり、急増する自宅療養者への対応が課題になりました。
そこで重要になってくるのが新型コロナの重症度。
新型コロナウイルス感染症の潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は、およそ4~6日間といわれ、発症後、インフルエンザのような高熱、全身倦怠感、咳が、数日~2週間程度延々と続きます。
自宅療養を政府が推進する中で、悲しい結末を迎えてしまった方も出始め、「コロナに感染した際、一体自分はどのレベルの症状なのか?」という事を、事前に予備知識として把握していく必要性があります。
そこで今回は、重症・中等症・軽症の区分を分かり易くまとめさせて頂きました。
酸素飽和度によって判断する重症度
まずは感染た場合の重症度についておさらいしておきましょう。
厚生労働省が公開している『新型コロナウイルスの診療の手引』では、患者の症状を以下の4段階に分類しています。
- 「軽症」
- 「中等症Ⅰ」
- 「中等症Ⅱ」
- 「重症」
この分類には「パルスオキシメーター」という指にはさむ機械を使って、体の血液の酸素飽和度を測定し、空気中からどの程度の酸素を体の中に取り込めているかを判定して振り分けられます。
ちなみに血液の中には、酸素を運搬してくれる「赤血球」の中にある「ヘモグロビン」というタンパクが酸素と結合することが重要です。
ヘモグロビンの何%が酸素とくっついているかを見るのが「酸素飽和度」です。
指に挟む機械でなぜ簡単にこれが分かるのかというと、爪という窓を通して毛細血管の色の変化などをみている為です。
軽症 中等症 重症の違い
前述させて頂いた酸素飽和の度合いにより、重症度が振り分けられますが、具体的な症状の違いを知っておくことが重要です。
軽症
- 酸素飽和度:96%以上
- 呼吸器症状がないか、咳のみで呼吸困難がない場合(ただし、急速に病状が進行する可能性あり)
「パルスオキシメーター」で測る血液中の酸素の値が96%以上あり、咳が見受けられるものの、息苦しさはなく、肺炎になっていない状態です。自然に回復することが多いものの、基礎疾患の有無で病状が急速に進行することもあり、慢性の腎臓病や肥満など、重症化のリスクが高い患者は、入院の対象となるとしています。
■中等症Ⅰ
- 酸素飽和度:93~96%
- 息切れのような呼吸困難、肺炎の所見
血中の酸素の値が、93%から96%の間で、息苦しさや肺炎が認められる状態が「中等症Ⅰ」に分類されます。中には酸素の値が低下しても、患者が息苦しさを訴えないケースもあります。その場合は、入院をした上で、慎重に経過観察する必要性が求められます。
■中等症Ⅱ
- 酸素飽和度:93%以下
- 自力では肺から酸素を十分に取り込めない呼吸不全に陥っており、酸素投与が必要な状態。
血中の酸素の値が「中等症Ⅰ」より更に下がり、93%以下で自力での呼吸が難しく、酸素投与が必要な状態です。この場合、高度な医療を行える施設への転院を検討する必要性があります。
重症
- 集中治療室(ICU)に入室、または人工呼吸器が必要になるレベル。
肺炎が進行して、すでに自力での呼吸ができず、全身に炎症が出たりする状態で集中治療室での治療や人工呼吸器を使った治療が必要で命の危険が迫っている状態です。さらに容体が悪化すると、人工心肺装置=「ECMO」を使う場合もあります。
まとめ:自宅療養 血中酸素の値で経過観察を
如何でしたでしょうか?
感染の急拡大に伴う医療体制のひっ迫で、本来なら入院対象の中等症などの患者でも自宅で療養するケースが増えています。
その影響もあり、初期段階から治療をスタートしていれば救える命もあった、というケースも散見されるようになりました。
容体の変化を患者自身が正確に把握するのは難しく、現状では、頻繁に血液中の酸素の値を測って症状が悪化しないか、経過を観察する必要があるとしています。
故に、万が一、コロナに感染した場合、自身の症状がどの程度かを出来る限り把握していくことが必要なのではないでしょうか。