新年あけましておめでとうございます!
秘書猫みーでございます。
オフィシャルではすでにご挨拶済みではございましたが、改めてということで(笑)。
さて、年末年始、皆様も思い思いの時間を過ごされたかと思いますが、大みそかと言えば家族でテレビ、なんて方が多かったと思うんです。
紅白歌合戦やお笑い番組など様々な”大晦日の風物詩”的な番組が放映されておりましたよね。
その中で、わたくしがチョイスしたのがフジテレビが放送しておりました「RIZIN」という格闘技イベント。
ここ最近、新たな盛り上がりを見せつつある格闘技なんですが、その中で注目していたのが、那須川天心vsフロイド・メイウェザーJrとの一戦。
メイウェザーといえば50戦無敗のリング紙が発表するボクシング界のパウンドフォーパウンドの伝説的なボクサーですよね。
契約上の問題であくまでエキシビジョンという形式で行われたこちらの一戦、なんでも大みそかの民放系列での瞬間最高視聴率をマークしたんだとか。
そんな訳で、今回は”平成最後の大げんか”と謳われたこの一戦についてお話をさせて頂ければと思います!
今回のマッチメイクについて
さて、そもそもなぜこのようなマッチメイクが組まれたのか。
メイウェザー自身はすでにプロボクシングから引退しており、自身が手掛けるビジネスで「アメリカを出て世界に展開をしたい」と考えていたんだとか。
その中で、目を付けたのが急成長を遂げているアジア市場だったんだそうです。
そんな中、懇意にしているビジネスパートナーを通じて、メイウェザーサイドからRIZIN側に接触してきたんだとか。
「あくまでもショーの一環で」ということで白羽の矢が立ったのが現在無敗の神童、那須川天心でした。
衝撃的なKOで日本を席巻する次世代のスーパースターです。
しかし、メイウェザー側がスーパーウェルター級に対して、那須川自身がスーパーバンタム級という事で、ボクシングで図ると4階級も違うことになるため物議を醸すことに。
それでもRIZIN側としては今後のブランディングを含めて、破格のファイトマネーを提示してメイウェザーの首を縦に振らせたんだそうです。
公式発表後のキャンセル騒動
驚きのファイトが実現し、ファンの興奮が冷めやらぬ中、メイウェザーがSNS上で「これは公式戦ではなくエキシビジョン。話に食い違いがある」との見解を発表し、一時試合をキャンセルするかもなんていうゴタゴタも・・。
それでも、RIZINのイベンター側がわざわざアメリカに出向き、なんとかサインナップしたそうなんですが、あくまでショーというメイウェザー側の主張を飲み込んで「KOありのエキシビジョンファイト」という形に収まりました。
しかし、この段階でメイウェザー側の手のひらにイベンターも那須川サイドも乗ってしまったことになり、最終的には那須川がキックを放った場合5.5億円の賠償金を払うというトンデモな契約を盛り込まれることに。
流石、勝つためには容赦のない”ザ・マネー”(メイウェザーの愛称)
したたかな戦略で、戦う前に相手に精神的なプレシャーをかけてました。
ホルヘ・リナレスとのアメリカ合宿
試合が近づくと那須川サイドがボクシングトレーニングのためアメリカに合宿へ行くことになります。
そこでトレーニングするのが、あの帝拳ジムに所属する元三階級制覇を成し遂げたホルヘ・リナレス。
リナレスと言えば、去年、パウンドフォーパウンドの呼び声高いワシル・ロマチェンコ(史上最速三階級制覇チャンピオン)との激闘が記憶に新しいファイターで、業界でも評価の高いボクサー。
そんなリナレスの指導を受けて日に日に手ごたえを感じた那須川見ていたリナレスが「あの井上尚弥とも良い勝負になる」との太鼓判を頂くほどの実力だったそうです。
当の那須川本人も「アメリカでボクシングライセンスを取得してやってもいい」とのコメントを残し、手ごたえを感じているようでした。
イベントとしての盛り上がりが最高潮の中、メインイベントに
そして、迎えた大晦日。
浅倉カンナvs浜崎 朱加
堀口 恭司vsダリオン・コールドウェル
という、タイトルマッチに相応しいファイトが相次ぐ中、今回のメインイベントの那須川vsメイウェザー戦に。
驚くべきなのがメイウェザー側が、試合当日に富士山を訪問し、また、試合のギリギリにホテルを出発して殆どアップをしていない映像がファンの度肝を抜きました。
「ホントにやれんのか!」
と思いましたが、なぜかタイトルマッチではないのに国歌斉唱で歌手のGACKTが独唱するというお膳立てもあり、長い時間待っていた一戦が幕を開けました。
3度のダウンを喫して衝撃のTKO負け
しかし、両者がレフェリーのルール説明の確認で対峙したとき、明らかに体のサイズに開きがありました。
恐らくメイウェザーは公式軽量後にしっかりとリカバリーしてミドル級のボクサーなみの肉体になっている印象が・・。
そしてゴングが鳴らされて、お互いの間合いとっているときの両者。
真剣勝負のオーラを醸し出す那須川をよそに、メイウェザーは薄ら笑いを浮かべながら、半ば相手をおちょくるようなジャブを放っており、本気モードにあらず。
しかし、那須川が一気に距離を詰めて左ストレートがメイウェザーの顔をかすめた瞬間にいきなり本気モードに突入。
すると、急にフェイントを入れ始めて、ジャブを多用するようになり、いつものスピードを生かしたファイトスタイルでなく、耐格差をフルに使ったブル型のスタイルで応戦。
そんな中、メイウェザーがボディを放ち、那須川がスリップ気味にダウンしたと思いきや、那須川が効いているようで、セコンドのお父さんに目をチラつかせる事態に。
明らかに効いてました。
その後、一気に詰めてきたメイウェザーにテンプルにパンチを叩き込まれてダウン、その後もカウンター気味のジャブを顔面に受けてダウンと敗戦が色濃くなってきたところで、那須川サイドからタオルが投げ込まれました。
正直、メイウェザーの圧勝という内容に、来場したファンは少し困惑してました。しかも、ファンも試合後ツイッターで様々な論争に発展しましたよね。
まとめ
そんな訳で、平成最後の大げんかと言われた一戦を振り返ってみたんですが、やはり話題性があるとは言え、かなり厳しいマッチメイクだったと言わざろう得ません。
試合後も体重差について、何度も語ってるのが印象的でした。
様々な格闘評論家が賛否両論でこの試合をSNSで振り返ってましたが、様々なコメントが飛び交ってました。
エキシビジョンということで公式の勝敗に白黒はつきませんでしたが、過去のボクサーのように一度負けてしまうと、急に下り坂になってしまう選手のようになって欲しくないというのが正直な感想です。
私個人的な意見としては、那須川天心もボクシングで試合をするならば、しっかりとライセンスを発行して実績を積んでからドリームマッチを組んで欲しいものです。
とは言っても、何も準備していない感じだったメイウェザーでしたが、しっかりと計量をパスして当日にコンディションを合わせて来るあたりは流石だと思いました。
メイウェザー本人もこんな言葉をのこしています。
お前が休んでる時、俺は練習している。
お前が寝ている時、俺は
お前が練習している時、もちろん俺も練習している。
ド派手なイメージはありますが、天才でありながら、努力できる才能を持ち合わせたメイウェザーらしいコメントです。
最後に那須川に関して期待したいことがあります。
今の体重だとかなり厳しいと思われますが、日本歴代最強と誉れ高い井上尚弥との試合などが大晦日にあれば、更に盛り上がる事間違いなしかと思うんですが・・。
しかし、このKOを見ちゃうと(笑)。
以上、勝手ながら長々と感想を述べさせて頂きました!