【ワクチン開発の流れ】コロナ渦だからこそ知っておこう
こんにちは、
秘書猫みーでござます!
クリスマスを目前に控え、いよいよ激動の2020年がフィナーレを迎えつつある今日この頃。
しかし、今年は新型コロナウィルス感染症の世界的パンデミックにより、我慢の年末年始になりそうですね‥。
そんな中 政府はコロナ第三波の影響を鑑みて「実践スマートライフ」というスローガンを打ち立てたのはご存知でしょうか?
《実践スマートライフ》
- 密集・密接・密室を避ける
- 安全な距離を保つ
- こまめに手を洗う
- 室内換気と咳エチケット
- 接触確認アプリをインストール
しかし、この最もなスローガンとは裏腹に、日本政府は外国人の入国審査の緩和政策を打ち続け、実際に感染者が発生しているこの状況は内閣の支持率を低下させるまでに至りました。
そのような状況下で 我々は「自分のみは自分で守る」という意識を持たなければいけない局面になっているのではないでしょうか?
そこで待望されるのが新型コロナウィルス感染症のワクチン。
ワクチンが開発され 接種することで高い効果が期待できれば、我々の日常生活の縛りが緩和される、そんな期待感がもてる事でしょう。
そこで、今回は 待望されるワクチンが開発されるまで流れを皆さんと一緒に学んでていきたいと思います!!
ワクチンの3つの性能
まずはワクチンを世に出す上で欠かせない「性能」について。
ワクチン開発には大きく分けて3つの性能が要求されます。
- 安全性
- 免疫原性(免疫を作る力)
- 実際に作った免疫が人間を守れるか
我々にとっては「ワクチンなんだから当たり前だろ?」と思うかもしれません。
しかし、このような有効なワクチンを開発する為には、
様々なプロセスを踏まなければなりません。
ワクチン開発までの流れ
実際にワクチンとして世に出る為には、様々な段階をクリアする必要性があります。
①探索段階
ワクチン候補となる物質を決める段階。通常は弱体化した病原菌や、ウイルスの断片、細菌が放出する毒素を原料とします。
②臨床前段階
化学の力で培養した細胞や動物(マウス)を使った実験を行う段階。この動物による実験結果を用いて、実際にヒトでの実験の際の投与量などがある程度決まっていきます。
③臨床試験
臨床前段階で暫定的に決まったワクチンをヒトに投与する段階。その目的と規模に伴い第1相〜第3相までに臨床試験が分けられます。
④承認作業
1~3までのワクチン実験結果を、然るべき機関で審議。ワクチンとして世の中に出して良いかどうかを意思決定します。
⑤ワクチン製造
然るべき期間から承認を受けたワクチンを製薬会社が製造する段階です。
⑥ワクチン開発後の品質管理
ワクチンが世に出た後も投与されたデータは収集し続けます。もし副作用があったり、効果も無いなど問題があれば承認を見直されたりします。
臨床試験について
実際に人間での投与が始まるのは臨床試験からになりますが、臨床試験は更に3段階に分けられます。
第1相
100人未満くらいの小さな規模の試験。病気もなく健康な志願者に投与されます。重篤な副作用が出ないか、安全な投与量はどの程度かが確認されます。
第2相
第1相の臨床試験後は、数百人規模の試験へとステージが上がります。ここでも第1相同様安全性が確認され、ヒトの免疫機能が投与後にどのように反応するかを詳しくデータ化していきます。
第3相
数千人以上の大規模臨床試験となります。ワクチンの安全性はもちろんのこと、ワクチンを接種した人としていない人を偽薬を使用しながら比較してワクチンが本当に有効なのかを確かめます。
まとめ
如何でしたでしょうか?
ワクチンが開発されて安心して使えるまで、気の遠くなるようなプロセスを踏まなければなりません。
また今回の新型コロナウィルス感染症は変異型とも言われています。
実際にワクチンとして世に出る為には、様々な段階をクリアする必要性がある事を知っておけば、今後のワクチンに対する見方も変わってくると思います。
欧米では既にワクチン接種が始まっているようですが、わが国でも一日も早く認可がおりてワクチンが出来れば、少しづつ日常を取り戻すきっかけになるのっではないでしょうか。
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